医療研修プログラム

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2009年度研修事例 【1】

研修生 ハノイ医師大学附属ヴェトドク病院外科医師
受入科 消化器外科
研修目的
  • 消化管疾患と肝胆膵疾患に対する高度な腹腔鏡下手術手技を学ぶこと。
  • 幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD)などの開腹手術手技の向上、リンパ節郭清、生存率向上のために転移生肝癌の外科的治療などについて学ぶこと。
研修内容
  • 手術室での手術見学
  • 症例についてのディスカッション
  • 定例カンファレンス出席
所感
  • 来日直後からのオリエンテーションなどが効率的に行われたおかげで、我々は貴重な研修の為の時間を割くことなく、新しい環境に直ぐとけ込むことができた。
  • 開腹手術及び腹腔鏡下手術ともに豊富な症例を見学することができた。それらの多くが解剖学的奇形を呈する症例における上腸間膜静脈の合併切除を伴うPPPD等、難易度の高い手術だった。
  • このプログラムを通じ日本の高度先進的医療技術を多くの国が共有することができ、我々研修生は日本の自然美、豊かな文化的・歴史的遺産を知る機会も与えられる。日本という国と日本人に対する私の印象は最高であり、いつまでも私の心にそうあり続けることだろう。そして同時に私は「この恩に報いるために、自分は何をしなければならないのか?」と繰り返し自問自答することだろう。

2009年度研修事例 【2】

研修生 インドネシア大学医学部附属チプトマングンクス病院脳神経外科医師
受入科 脳神経外科、間脳下垂体外科、脳神経血管内治療科
研修目的
  • 脳神経外科における治療戦略と外科手技について学ぶこと
  • 脳神経外科治療において、より良い治療効果を得るためのサポートシステムについて学ぶこと
研修内容
  • 手術や血管内治療見学
  • それぞれの症例についてのディスカッション
  • 定例カンファレンス出席
所感
  • 日本における臨床医療の質の高さは世界的によく知られており、特に虎の門病院の脳神経外科領域の優れた医療は良く知られている。脳神経外科を専門とする私にとってはJCMTのおかげで最高で最適な研修施設に出会うことができたと言える。
  • 医療研修に加え、研修プログラムに文化的側面も盛り込まれていたことは嬉しい驚きだった。
  • 日本人のライフスタイルを実体験し、日本の文化に触れ、歴史遺産と風光明媚な地を訪れることで、日本に対する理解を深めることができた。
  • JCMT研修参加を通して、私は Japanese Spirit をより深く理解できるようになり、このSpiritこそが日本を世界に冠たる国に築き上げた礎になっていると確信した。

2009年度研修事例 【3】

研修生 チュラロンコン大学医学部病理科医師
受入科 病理部
研修目的
  • 切除標本の組織検体処理方法について学ぶこと
  • 消化管の病理学について学ぶこと。特にタイでは稀な早期消化管がん切除標本の病理所見についての 知識と経験を得ること。
研修内容
  • 切除組織の取り扱いや標本の切り出し
  • 病理診断報告システム
  • 術中迅速診断
  • 消化管の病理検査等
所感
  • 日本の病理学、特に早期消化管がんに関して多くの知識を得ることができた。
  • 虎の門病院病理部で作成している術中迅速診断における凍結標本スライドはクオリティーが高く、細胞の構造と形態の保存状態が非常に良い。また、病理診断報告システムが非常に有用に構築されている。
  • JCMT研修で、単にアカデミックな知識を深めることができただけでなく、いろいろな国から来た新しい友人と出会い、日本文化への理解を深めることができた。